日本下水道事業団断面修復材品質規格適合
超微粒子高炉スラグ高含有
耐硫酸性ポリマーセメント・スラグ系モルタル
アシドバリアAD−2は、超微粒子高炉スラグを多量に配合することにより、水和硬化時に生成される水酸化カルシウム の量を極力抑制し、酸に対する抵抗性を高めるとともに、組織の緻密化により酸の浸透を抑制したポリマーセメント・スラグ 系断面修復材であり、日本下水事業団、東京都下水道局及び農業集落排水施設の断面修復材品質規格に適合しています。
 特   長 
◆ 溶液の浸透性を抑制
  超微粒子原料を配合し組織を緻密化しているため、酸を含む溶液の浸透を抑制しています。

◆ 耐酸性の向上
  セメント配合量を極力減少させ高炉スラグに置き換えているため、水和硬化時に生成される水酸化カルシウムの
  量が少なくなることにより耐酸性が向上します。

◆ 容易な塗り付け
  独自の作業性改善技術により、天井面や壁面でもだれがなく容易に塗り付けが可能です。

◆ 優れた作業性
  硬化が早いため作業効率が良くなります。

◆ 厚塗り可能
  繊維配合により厚塗りを可能にしています。

◆ 吹付施工
  添加水量の調整により吹付施工も可能です。
 用   途 
● 酸による腐食が著しい下水処理施設、し尿処理施設、化学薬品工場等のコンクリート施設の防食ライニング時の
  断面修復用

● 温泉施設やその水路、地熱発電所のコンクリート補修

● 家畜飼育施設や食品工場のコンクリート補修
 配合及び材料使用量 
配合 塗り厚別材料使用量 (kg/u) 練上り量 積算比重 1m³使用量
紛体 混和液 5mm 10mm 20mm 30mm 50mm
25kg 1kg 2.5kg〜3.2kg 9.88 19.76 39.52 59.28 98.80 13.16g 1.976 1,976kg
(76セット)
 荷   姿 
 
紛体 25kg   AD混和液 1kg     26kgセット
 施 工 要 領 
@ 下 地 処 理
  脆弱部や付着物の除去等、断面修復の性能が低下しないよう十分な下地処理を行います。

A プライマー 塗布
  下地とアトドバリアAD2との接着を高めるため、ERボント#55を塗布します。

B 混  練
  規定量を計量し、ハンドミキサーやモルタルミキサーで混練します。※低速ミキサーを推奨します。
  低速ミキサーを使用し、混練量1/2セット〜1セットの場合、撹拌時間の目安は1分〜2分程度ですが、
  ミキサーの種類、回転数、混練量に応じて調整して下さい。
  ※ 材料が均一になったら過度の撹拌はしないで下さい。

C 塗 り 付 け
  ERボント#55に糸を引くようなテックが出た段階でアシドバリアAD-2を塗り付けます。
  深い凹部がある場合は、先にその部分を充填します。その後、コテで下地に薄く擦り付け後に
  所定の厚みに塗り付けて下さい。
  ※ 1層の厚みは20mm以内とし、モルタルの締り状態を点検し、適宜金ゴテを用いて平滑かつ緻密に仕上げて
    下さい。

D 養  生
  塗り付け後は、施工体が急激に乾燥しないよう養生をして下さい。
 使用上の注意 
● ご使用に際してはSDS(製品安全データシート)をよく読んで下さい。
  SDSの入手は購入先にご依頼下さい。
● 作業の際には、防塵マスク、ゴム手袋、保護眼鏡等の適切のな保護具を使用して下さい。
● 製品は直射日光、湿気を避けて5℃から35℃で保管して下さい。
● 低温時の施工、養生中に5℃以下になることが考えられる場合は、凍害防止のため採暖を行って下さい。
● 高温時の練り上がり温度は、35℃以下にるよう冷水等で調整して下さい。
  望ましくは、30℃以下を推奨いたします。
● スラグ系材料は急激に乾燥によれひび割れが発生しやすくなります。送風機等の風が直接当たらないように
  して下さい。
  長時間、直射日光が当たる場合や強風にさらされる場合は、シート養生を行って下さい。
● 混練に高速ミキサーを使用する場合は、撹拌時間を調整し、エアを多く巻き込まないようにして下さい。
  ※1 エアを多く巻き込むと、強度低下等の原因になります。
  ※2 混練にアルミ製の羽根は使用しないで下さい。
● 練り水は物性が低下するため、規定量を超えて加えないでいで下さい
● 物性が低下するため、一度練った材料の練り返しは絶対にしないで下さい。
● 目に入った場合は、直ちに水で数分間注意深く洗い、眼科医の診断を受けて下さい。
● 皮膚に付着した場合は、多量の水と石鹸で洗浄し、湿疹や炎症の兆候が見受けられる場合は、医師の治療を
  受けて下さい。
● 飲み込んだ場合は、清浄な水で口の中を良く洗浄し、速やかに医師の手当てを受けて下さい。
● 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。
● 施工条件、下地の状態、施工環境、気候等様々な要因で性能を十分に発揮できない場合がありすので、弊社
  営業担当者へご相談下さい。