中性化抑止 / エポキシ・アクリルエマルジョン配合コンクリート表面コート材
エポミックス7000コートは、セメント系微粒子粉袋にエポキシ・アクリルエマルジョンを配合した 複合塗膜コンクリート表面コート材です。エポキシ樹脂の持つ耐水性及び接着性能、アクリルエマルジョン の持つ透水や通気性抑制効果により、躯体防水はもちろんのこと、中性化や凍害抑止 などコンクリート保護にも優れた効果を発揮します。

  特  長

● 適度なレベリング性を有し、壁面でもダレることなく、ローラー毛跡が消えて、平滑な仕上げができます。
  また、ライトグレーに調色された塗膜は、コンクリート構造物の風合いをそこなうことなく、美観的にも
  優れています。
 
● エポキシ・アクリルエマルジョンの成膜により、エポキシ樹脂単体では得られない防水層を形成し、優れた
  防水効果を発揮します。

● アクリルやEVA系エマルジョンを単独配合した塗膜防水材によく見られる液相部での膨れや剥がれがない
  ため、保護材が不要です。

● コンクリートやモルタルの中性化や凍害抑止に効果があります。


  用  途

● コンクリート耕造物の防水及び美装
 
● 改修工事における断面修復の中性化保護

● コンクリート構造物の塩害抑止

● 新設コンクリート構造物の中性化保護

● 寒冷地でのコンクリート構造物の凍害抑止


  荷  姿
粉袋 8kg 主剤 3kg 硬化剤 1kg
  配合及び材料使用量
紛体 8kg
EM混和液 主剤 3kg
硬化剤 1kg
0kg〜1.0kg
錬上り量(ℓ) 7.23
積算比重 1.66
プライマー用配合
EM混和液主剤 3kg
EM混和液硬化剤 1kg
4kg
水希釈液使用量 0.2kg/u

  施 工 例
施工前 施工中 施工後
  中性化深さ試験写真
  塗布    無塗布 試験方法は、普通モルタル(S/C=3)を75Φ×150hの円柱枠に鋳込み24時間後に脱枠し、 エポミックス7000コートをローラーで2回塗り(塗り厚約0.7mm)し試験体とした。 この試験体と無塗布の試験体を屋外で12ヶ月間暴露後割裂けし、フェノールフタレイン液を 吹きかけ、中性化深さを測定した。

  施 工 要 領
不良部・劣化部の処理 下地の状態によっては、不良個所の補修や再補強等を行って下さい。
下地調整 レイタンス、ノロ、エフロ等はサンダーで除去し、巣穴は固練りのエポミックス7000コートをコテやヘラにて充填して下さい。
清掃 施工面の汚れを除去して下さい。
12MPa以上の高圧洗浄を推奨します。
プライマー処理
EM混和液塗布
下地乾燥後、プライマー用配合したEM混和液をハケ、ローラー、吹付等にて塗布する。
養生は1時間以上必要です。指触乾燥するまで行って下さい。
エポミックス
7000コートの塗布
使用目的により塗り回数(塗厚)を調整して下さい。
工法名 使用目的 u使用量
(kg)
塗り厚
(mm)
施工面積
EMC−1 仮防水・美装 0.5 0.3以上 24u
EMC−2 防水・中性化抑止・凍害抑止 1.0 0.6以上 12u
EMC−3 防水・中性化抑止・凍害抑止
塩害抑止
1.5 0.9以上 8u
特殊 防水・中性化抑止・凍害抑止
塩害抑止・耐摩耗
2.0 1.2以上 6u
養生 1時間〜2時間程度にて、指触乾燥するまで養生し、次の工程へとお進み下さい。
施工終了後は、雨水、流水から24時間以上保護し、注水する場合は3日以上養生して下さい。

  使用上の注意
● ご使用に際してはSDS(安全データシート)をよく読んで下さい。SDSの入手はご購入先へご依頼下さい。
● 取り扱い時は、保護手袋、保護眼鏡、防塵マスク等の適切な保護具を着用して下さい。
● 製品は直射日光、湿気を避けて5℃〜35℃で保管して下さい。
● 飲料用水槽、養魚用水槽には使用できません。
● 駐車場等ではタイヤ痕やゴム製靴等による汚れが付着することがあります。
● 本製品は亀裂に対する追従性はありません。
● 結露により硬化不良を起こすことがありますので、結露が考えられる場合は通風等の結露防止策を行って下さい。
● 施工中や養生中に5℃以下になることが考えられる場合は、採暖を行い施工、養生温度を5℃以上に保って下さい。
● 長時間直射日光が当たる場合や強風が当たる場合は、シート養生を行って下さい。
● 一度練った材料の練り返しは、物性が低下しますので絶対にしないで下さい。
● 目に入った場合は、直ちに水で数分間注意深く洗い、眼科医の診断を受けて下さい。
● 皮膚に付着した場合は、多量の水と石鹸で洗浄し、湿疹や炎症の兆候が見られる場合は、医師の治療を受けて下さい。
● 廃棄する場合は、許可を受けた産業廃棄物処理業者に委託して下さい。
● 本資料の技術情報は、当社の試験・研究に基づいたもので、信頼しうる情報と考えられます。しかし、記載の諸性能及び特性等は、施工条件等により異なる結果を生じることがあります。
● 既存下地、施工環境、気候等様々な施工上の問題がありますので、ご使用の際は当社営業担当者へご相談下さい。